6月22日(日)、行田の牧禎舎にてダンサー・振付家のノシロナオコさんによるSEEDワークショップ「今ある身体でおどる、日常の隙間であそぶ。」を開催しました。
ノシロさんは鴻巣在住のアーティストです。ジャンルは主にダンスですが、ノシロさんの作品は普通に考えるダンスとはちょっと違ったものに見えることが多いです。例えば、リズミカルな音楽に合わせてダンサーが身体を格好良く動かすといったようなことは少なく、出演者がただゆっくり歩く、静かに横たわる、すうっと座る、ふと振り返る、など、とてもシンプルな行為を積み重ねていくようなことが多いです。
ノシロさんの作品はダンスの枠をはみ出して、パフォーマンスアートや舞台芸術、あるいは現代美術などより幅の広い領域にまたがっているように思います。
今回はそんなノシロさんの世界感を体験するとても良い機会となりました。
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この日は朝から豪雨、、、、!!!
会場である牧禎舎の外は土砂降りです。
雨の音が響き渡る牧禎舎の中で、ワークショッップは始まりました。
今回の参加者は、劇団ダウトの境野さん、アビシェイカーの本木さんと平野さん、コマドリ舎の假屋崎さん、台湾人アーティストのラエさん、重度の障がいを持ったアーティストでSEEDのメンバーでもある杉浦さん、杉浦さんのヘルパーで立正大学生の渡辺さんなど、バラエティ豊かな方々が集まりました。
まずはノシロさんの過去の作品を鑑賞しました。
ダンスというにはあまりにシンプルで単調な行為の連続から成る作品でした。
参加者の皆さんもノシロさんが普通のダンスをする人ではないことがわかったと思います。
つづいてはウォーミングアップ。
じっくり、呼吸をゆっくりしながらやっていきます。
ストレッチのやり方もノシロさん流です。
こちらもウォーミングアップの一環です。
はじめはゆっくり歩きます。
だんだんスピードを速くして行ったり、
続いて、身体のバランスを崩してみたり。
続いては、
両足で立った状態で、
エネルギーが足下から身体の内側を螺旋状にゆっくりと上ってくる、というイメージを意識することに集中します。
足下から順番に自分の身体を意識させていきます。
だんだんと身体を動かして行きます。
まずは1列に並んで、
ゆっくり歩きます。
まっすぐ。
つぎに、
ノシロさんが用意してきた楽曲から受けたイメージをそれぞれ自由に身体の動きで現しながら歩きます。
それを今度は、参加者を半分ずつに分けて、お互いの表現を見合いました。
続いては、
壁を使ってのワークです。
壁に寄りかかることで、いつもの動きとは違う動き、自分が想像していなかった動きを出してみようというワークです。
これも最初は全員で、
その後二手に分かれてお互いの動きを見合いました。
次は、こちら。
1m程度の角材を使って、ペアになってバランスを保ちながら身体を動かしてみます。
こちらはノシロ先生のお手本。
バランスを保ったままでも結構動けるのです。
それを踏まえて再挑戦!
いい感じです。
ここでやっとお昼休憩。
みんな結構へとへと。
ノシロ先生、結構厳しいです。笑
休憩中のアビシェイカーの2人。
さあ、
後半がスタート!
まずは歩くところから。
次ののワークは普通のダンスのように、
リズムに合わせて、振りを作って行きます。
まずはノシロさんが作った振りをやってもらいます。
続いて、参加者それぞれが自分で振りを考えます。
自分で考えた振りを、リズムに合わせてやってみます。
これはなかなか難しそうでした。
続いて、
今度は会場にある引き戸を使ったワークです。
参加者の一人一人順番に、この引き戸に対して「無駄なこと」「無意味なこと」を一つ行ってもらいます。
ノシロさんいわく、
「無駄なことや、無意味なことの中にダンスや表現はあると思います。」
そのことがよくわかるワークでした。
最後に、
この日行って来たワークを連続させて、ワークショップの成果を発表してもらいました。
引き戸での行為、
壁での行為、
そして、ゆっくり歩いてくる。
参加者の皆さんは、とても真剣に最後の発表に取り組んでいました。
それぞれの個性良くが出た発表は観ていてとても面白いものでした。
最後の最後に、
発表の様子を記録しておいたビデオを皆で見てから、
本日の感想をシェアしました。
今回のワークショップは、ノシロさんの世界感を体験することの出来る素晴らしいワークショップでした。
ぜひまたSEEDワークショップの講師にお招きしたいと思います。
ノシロさん、ありがとうございました!!
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